mpc1000改造記

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前回のMPC1000の改造で、電源をトランス仕様にしました。


しかし、それは外部電源となっていて、どうしても持ち運びが不便で、使うのがストレスになるほどでした。


また、ツアーの事を考えるとやはりコンパクトにしたいという欲求があります。


外部電源自体が重いのもデメリットでした。


しかし、電源をトランスにすることにより、スイッチング電源より音は良くなったので、どうにか電源をトランスのままで内臓できないかと思考しました。


それで、調べていくうちに、トロイダルコアトランスというものでなんとかうまくできないかということになりました。


このトランスは、ドーナツ状のコアに銅線が巻き付けてあり、磁束を打ち消し合う効果もあってノイズにも強いです。


またコンパクトで軽くて、高効率という、ちょっと疑いの気持ちが湧きますが試験的に使ってみることにしました。


通常のトランスの2から3倍のお値段がするので、それくらいの性能があってほしいとも思いました。


調べてみると、好い大きさで希望のトランスがあることがわかりました。


また以前に同様のトランスを使って、マイクプリアンプの製作もしたことがあったので、そのトランスの大体の性能がわかっていたので、思い切ってトライして見ることにしました。



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青いのがトランスです。



moc1000には、+-12vと5vの電源が必要です。

+12vには約300mA,

-12vには約90mA

+5vには約400mA

必要です。

これは、実際に使用電流を計測して求めました。


スイッチング電源のスペックは

+12vで1.5A

-12vで0.3A

+5vで2A

と小型なのに、超余裕の使用です。


それで、今回のトランスは

115v仕様15V 15VACのもの

115v  9v 7VACのもの(最初は5VAC)

を使いました。


100v仕様のトロイダルコアトランスがないので、115vのものを100vで使うと約85%で稼働することになると考え、その分電圧降下が発生します。


また電流に関しては、仕様からだと、容量がギリギリですが、これはMPCの内部におさめることを考えるとあまり大きなトランスを選べないので

とりあえず様子を見ることにします。


もしダメなら、電圧値を低いもので電流が多く取れるものを再度選びます。


電源回路としては、レギュレーターによる安定化回路を組むだけなので、簡単な部類にはいりますが、実際組んでみないとどのような問題が起こるかわかりません。


今回実際に組んでわかったことは、


・トランスが結構発熱する。

・レギュレーターの発熱も結構ある。


です。


外部電源の時は、トランスの発熱はほぼ問題にならないくらいでした。

(15Vの方で約37度、5vの方で約33度、15v0.5A、5v1Aのトランス)


が、今回のトランスでは、結構熱くて、40℃をこえます。


電流量もそうですが、コア自体をプラスチックでモールド化されているので熱がこもりやすいようです。


あわてて仕様書を見ると、結構熱が発生することがわかりました。


レギュレーターは、外部電源と同じくらい熱を持ちます。


計算上は、1wから2wくらいの発熱になっているのですが、実際には結構熱くなります。


とはいっても、真空管アンプなんかに比べれば、さすがにぬるい程度なんですが、それでもトランスの熱さは気になります。


最初の5v行きトランスは電流量が低いものを選んでしまったので、もう一度買い直して再チャレンジしました。


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こんな感じでテストをしていきます。


基板を作って仮組を行って、大体OKとなり、実際に内臓しようと基板をケースに入れる段階で基板のサイズが大きくて小さいサイズにしなくてはいけないというトラブルもありました。


部品ケースを見ながら、ほぼ思い付きでやっているのでよくこういうことあります。


あと、夏の暑さがひどすぎて、自分の機材だとあまり考えがまとまらないうちに作業をしてしまうこともあって失敗がよくあります。


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無事ケースにおさまり、テスト運転をします。


テスト運転中にレギュレーターの発熱が気になるので、ヒートシンクをつけることにしました。


在庫であるものでテストをしていたのですがやはり発熱量が気になります。


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5vの発熱がすごくて、動作的には安定して動いているんですが、気になるのでヒートシンクを大きい物に変更します。


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結果かなりいかついルックスになりました。


それで、まとまってきたので、音のテストというか、比較実験をします。


スイッチング電源と新しい電源と外部電源という3つのタイプの比較です。


前回の外部電源の改造の経験から、あまり音が多くないとそれほど変化がないことがわかっているので低音が多かったり、音数が多い物をえらんでテストをします。



結果、トランスの種類では、それほど音の変化はわかりませんでしたが、やはりスイッチング電源のものとはちがう印象をうけました。


録音もしてwavファイルの比較もしました。


音声データ的には、さほど違いは見られませんが、スイッチング電源の方が余韻があっさりしたり、軽めの音の印象を受けます。


この辺は好みかもしれませんが、トランスの方が音に広がりを感じます。


という感じで今回の改造も結構ハードでした。


こんな感じでトライ&エラーを繰り返します。



今回の改造は、地味な変化の割にとても大変でしたが、音が綺麗にでるためには相当苦労しないといけなくて、新しい機材を買っちゃった方が早いんではないか、とか、色々悩ましいこともあるんですが、自分の性格上やらなければ気が済まないタイプなんで、こういう細かいとこも結構気を使っているんですよ、とアピールしたい気持ちでいっぱいです。





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